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2022年04月01日 07時34分 ~ 2022年04月03日 04時37分 の過去ログ
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閑箕この家の庭では 、毎年 分家や各方面に散った榊家の人間を呼び寄せて 花見と称した三日三晩続く酒盛りを行う 。当然俺は表に出ていくことなんてないが 、その日は酒の入った父上からの折檻が酷くて困るのだ 。「 桜なんて咲かなきゃいいのに 、」耳を掠めたその音は 、かき分けた枝に絡まって消えてしまった 。いつの間にか細道を抜け 、裏口に当たる少し開けた場所に出る 。母屋を挟んだ向こう側にはたくさんの桜の木が根張っているというのに 、この場所には悲しきかな 1本の桜が悠々とさんざめいている 。外気が肌の表面を硬化させていくような感覚に眉をひそめた 。桜の木はもう 蕾が伊吹く寸前なのだろうか 。   (2022/4/1 07:34:43)

おしらせ閑箕さんが退室しました。  (2022/4/1 07:34:46)

おしらせ古瀬さんが入室しました♪  (2022/4/3 04:36:07)

古瀬(( _ おはようございます❕🙌 お返事遅れちゃってすみませんでした😢(おあいこなのでセーフ……❔🤔) _ 尋哉くんが普段見過ごしていた点でふとした瞬間気付いた時に掌の上なんじゃないかとゾクッとしてくれると可愛くてらゔ、ですね❕(歪み) そして扱いが酷ければ酷い程愛は歪んで帰ってくるので、古瀬的にはオールオッケー❕です❕(何一つよくない) _ アッアッ、ニュアンスがちょっと歪んで伝わってしまった💦 複数の御相手様と也をする分、レスも沢山用意しないといけないだろうな〜と思った時にリアタイしちゃうと閑箕ちゃんがお返事書く時間を奪ってしまうので大変じゃないかな、なんて思ってただけなので❕多窓は全然大丈夫です❕🙆‍♂️   (2022/4/3 04:36:22)

古瀬兄からの言葉に、少ししょげたような下がり眉のまま頷いた。兄上は普段俺の何倍も傷を受けているのだ、これくらいで弱音を吐いて御心を煩わせるなど恥にも値しない愚行。そんなことは己に対しても許せるものではない。一歩先に細道を行く兄の背を追いかけるようにして、一歩一歩と慎重に歩みを進める。それでも矢張り草木にこの身は邪魔と写り、その棘を以て道を阻む。庭の花々はまるでこの家の人間そのもののようだ。幼き日の情景が不意に重なる。あれはいつだったか、そうだ。初めて兄上と共に居ることが知れた時のことだった。兄上を座敷牢へと引っ張っていく父と、俺の手を逆に引く母。当時は兄よりも身が小さかった俺には、そんなか弱い力にすら抗うことが出来なかった。必死に兄の元へ向かおうと足を動かしても、蔦のように絡まる人の腕が俺を止める。兄はどんどん先を行く。俺の手は届かない。そうして、次に会った時には、その身体には無数の華が咲くのだ。紅や紺の、色取り取りの華が。   (2022/4/3 04:36:35)

古瀬(……違う。俺はもう、弱くなどはない。)厭な記憶。それを振り払うように力強く首を振れば、頰を幾らかの枝が掠った。切り傷が出来たとて、不思議と気にはならなかった。草木が乱れるのも、己の身が傷つくのも気にせず、悠々としたまま兄の背を追う。それが俺なのだ。俺は、誰にも俺の邪魔を、兄上の邪魔などさせない力を持つ。武力でもいい。権力でもいい。何だっていい。目の前の庭を眺める兄の後ろで、幾輪かの花を落とすのも構わず歩みを進める。そうしてこうして、開けた裏口の側に出た頃には、すっかり装いも乱れていた。多少のやんちゃもしてこなかった、存在しない子供心が擽られる。頭についた青葉を払うと、前方で何かを見つめる兄の隣に立つ。その瞳に収められたのは桜の樹だ。もう暫くすれば蕾を開かせるであろうその姿を美しいと見るには、如何やら純粋な心が足りないらしい。険しい顔の兄の手に触れた。「兄上」意識を逸らすようにわざとらしく擽ぐるように触れたのは、きっと隣に立つ自分より強く刷り込まれた痛みという名の別人に向けられるその目が憎いから。   (2022/4/3 04:36:50)

おしらせ古瀬さんが退室しました。  (2022/4/3 04:37:09)

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