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「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」の過去ログ

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2019年02月17日 21時09分 ~ 2019年02月17日 21時25分 の過去ログ
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kms俺が裏路地から出ようとした瞬間_「誰か」が奥から出てきた。 「みーつけた」そう、それは途方も無い殺意と狂気の始まり。本能的に彼は反対方向に走り逃げようとした。 「クフフッ.....逃がさないよ」ソイツは追いかけてくる。不気味な笑みを浮かべながら。「(まさか_俺が見たあの記事の殺人鬼!)」少し奥に扉が見えた。彼はそこに大急ぎで入った。「あれ...?消えた...?」殺人鬼は林檎を見失い、そのまま扉を通り過ぎていった。 「あれ?キミは?」見渡すとそこには顔も知らない10人が居た。「もしかして...キミもあの殺人鬼に追われて来たんですか?」「あ、うん...」まだ少し混乱していたが一言返すと、突然眠気に襲われた。「う...睡魔が...」 彼が目を閉じる直前、最後に映ったのは同じく眠そうに床に身を委ねる十人だった。   (2019/2/17 21:09:13)

kms「あ、あれ_?」目を覚ますとそこは街、しかし街といっても見覚えの無い街だ。「みっ、皆!?」林檎は焦り周囲を見回す。そこには集中して周りの捜査をしていた。 「えっと...おはよう...俺は...鼠賀...鼠賀 林檎だ...」名前を名乗ると、十人は順番に自己紹介した。「僕は牛密 林。」「俺はー現身 大我だぜ!」「僕は羽崎 鼎です!」「私は~東雲 粒花だよ~」「わたし、午谷 命!」「私は命長 愛です。以後、お見知りおきを」「ワタシは申野 夢子デス」「私は酉井 怜ですわ。あまりなれ合わないでほしいわ。」「僕は縫彌 湾です。よろしくおねがいします。」「おれは猪瀬 鶻!!」 個性的な名前と性格...全員と仲良くするのは俺にとって、荷が重い...「で...これからどうするのですか...?捜査しても何も分かりませんでしたけど...」「(何も...分からなかった_?)」彼がそう思った瞬間_   (2019/2/17 21:09:21)

kmsガタンと物音がした。そして驚く暇も無く...   「こんどはまとめてみーつけた♪」    あの時の殺人鬼が現れた。   (2019/2/17 21:09:26)

kms[第一戦:烏兎匆匆]  その無人の街の中央にそびえ立つ高層ビル__その約120階にある劇場フロアに卯の戦士_卯鷺は這入る。劇場のドアをキイ..と軋ませながら開くと、(ちょっと古くさい感じだなぁー、)なんて思って年季の入った非常ボタンを見つめる。そして先客の11名を見渡す。(あれは確か『寅』..直接攻撃に関しては右に出る者は居ないって噂されてたか...いや、実際、そうでもないんじゃない? あれは『辰』..。まあ、接点無いだろうし 注意しなくても良さそうな人だ。そしてあれは『巳』..僕の能力じゃ敵わない様な人ばっかりだなぁ。)とりあえず知っている戦士の情報を頭の中で復唱しながら、劇場の客席に座る。見渡しがきく特等席。すると突然開演ブザーが鳴り響き、一同それぞれ身を構える者もいれば、何かに感心して拍手をする者も居た。   (2019/2/17 21:09:43)

kms『 ようこそ、戦士様 』 舞台のカーテンの幕が上がり、その中央に立っていたのは女性(とみられた)。白いミニシルクハットに貴族めいた服装。この十二界戦と何か特別な関係があるのか。『わたくしはこの十二界戦の審判員兼実行委員会会長、レイ・K=Bでございます。今大会も、全力で審判員を勤めさせていただきますね』シルクハットに付属していた薄いレースにかかった目は凄く綺麗で繊細な宝石の様だ。(かかってない方はなんだか....不気味)黒く濁った(白)目に黄色の目玉。目の奥に吸い込まれそうな気がして卯は目を逸らした。『ええ、それでは本題に入らせていただきます。皆様、舞台にお上がりください』そう促されては一人一人、怪しみながらも舞台に上がっていく。その舞台の中央__先程審判員が立っていた所には、丸いテーブル..の上には、十二個の心臓と思われる物が転がっていた。心臓、と言っても見た目で分かった訳ではない。(分かりやすいハート型だな。一見、おもちゃかと思ったけど、しっかり動いてる..はっきり言うと、気持ち悪い..)ハート型をしていて、それでいてどくどくと脈をうっている。   (2019/2/17 21:09:56)

kms血管はどこにも通っていないのに、である。『その十二個の心臓は、第一回十二界戦に参加していただいた戦士様達の心臓でございます。一人ひとりに一つずつ。その心臓を指定された場所に持っていき、指定された所に置くと、この十二界戦で有利な戦況を得られますよ。詳しくは、自身の目で確かめておくことですわ。』うふふっ、と笑う審判員。何がおかしいんだ。 『そしてこちらの』と審判員。審判員の腕には、十二個のぬいぐるみが抱えられていた。『そして皆様にはこの人形も一つずつ所持していただきます。この人形、傷一つつきませんのでご安心を。この人形を全て集めた方が、今回の十二界戦の優勝者とします。』   (2019/2/17 21:10:04)

kmsどよめいた空気が流れたのが分かった。なぜ人形?なぜ心臓?心臓ある意味、あるの?(誰か質問しないかな..他の戦士の特性を知っておきたい)しかし残念ながら、「え?...おいぃ、質問!」と質問を切り出したのは、既知の『寅』だった。「えーっと 、この人形を集めたら勝ちなんだろrぉ?..じゃあさぁ、このきもちわりぃ心臓は要らねェって事だよなぁ?」ごもっともな質問だ。『ええ、その通りです。戦いを有利に進めたくないのであれば、その心臓はただの置物..ただの心臓にすぎないですね。』と審判員。「有利に進めるって..」寅は訳が分かっていない様だ。旧寅の戦士の人形と心臓を手に取り、ぶつぶつと呟いてはそのまま劇場の客席に舞台からダイブした。それに続けて他の戦士も旧戦士の人形と心臓を手に取り舞台を降りていく。「それじゃあ、その指定された場所って言うのは一体どこなんですか~?」続けて質問をしたのは辰。卯にとってはあまり警戒しなくてもいい戦士。『ええ、それはご自身の戦士の勘で見つけていただきたいですわ。と言っても、そんなに分かりにくい場所ではありませんし、   (2019/2/17 21:10:20)

kmsすぐに見つけられると思いますが。..制限時間は24時間。制限時間をきりましたら、その時点で生き残っている戦士方の記憶を消させていただきます。皆様のご健闘、心よりお願い申します。』お辞儀する審判員。するとまたブザーが鳴り、幕が下ろされた。 第二回十二界戦。未だに奥が見えないまま、開戦しようとしている。   (2019/2/17 21:10:29)

kms(......訳が未だに分からないけど...) 卯は舞台の幕をぺらっと捲って舞台を見たが、審判員は最初からそこには居なかったかの様に消えていた。 制限時間を過ぎたら記憶を消されると言うことは、なにか消さなければいけない物が紛れているのか。.. 卯は小首をかしげて考えるが、決して脳みそハイスペックではないので答を導き出すことはできなかった。互い互いが探り合いをしているこの数秒。戦いが始まったのか始まっていないのか、誰も行動する者は居ない。 そんな中、一人、挙手をして提案する者がいた。 「皆さ~ん、 聞いてくださぁ~い~~」   (2019/2/17 21:10:36)

kms先程審判員に質問をしていた辰だ。肩には赤いファーをかけていて、少し胸の開いた黒チャイナ服に網タイツ、膝下黒ブーツ、左手に薙刀..と派手なその女性は、「あの~、ワタシ、戦闘をするのはあまり良くないと思うんです~。 だから、“この十二界戦を闘わずに皆で終われる”様に、ワタシに協力してくださいな~。 あ、死にたかったら、別に協力してくださらなくても いいのですよ~? 」 嘘なのか本気なのか、全く裏が掴めないそのふわふわとした声は、劇場内に軽く響いた。(何を言ってるんだ。戦士なのにまだそんな事を言ってるのか..戦いは避けられないし、そんな勢力ができたら僕らは免職確定だろうが。だめだ、コイツの案には誰も乗るなよ。)もちろん、卯が願わずとも、大体の戦士は黙秘..協調を拒絶した。    (2019/2/17 21:10:44)

kms__足並みを揃えない、一人の戦士を除いては。 一人、手を挙げた者が居た。三割くらい、意識が飛んでいそうな、地べた(といっても床)にあぐらをかいて座っているその青年__子 だ。 「あら~、アナタ、ワタシに協力してくれるの~?」嬉しそうに笑う辰。「まあ...。そう言う事になる。 こんな訳の分からない戦い、早く終わらせたいだろ?じゃあコイツの案に乗るのが一番面倒じゃないって、思わないのかい」うーーーん、と 延びをしながらそう言った 子。するとその青年に続けて午、未、酉、戌が手を挙げた。辰と子を合わせれば十二界戦の参加者の半数に至る。「やったぁ、乗ってくれるんですねぇ~、ありがとう~!」ぼけーっとしている子を卯はとても怪訝な顔で見つめた。(この餓鬼....)足並みを乱し、展開をねじ曲げた子に対しての怒りが込み上げる中、卯より先に、この状況を限界と見たのだろうか、 一人..それか複数の戦士が、チーム結成を妨げたかったのか、動いた。その時、劇場の床は大きく崩れ、とてつもない砂煙が戦士達の視界を眩ました。   (2019/2/17 21:10:51)

kms__これが、第二回 十二界戦の幕開けだった。大量の瓦礫と共に卯が階下のフロアに着地したときには、他の戦士達は既にばらばらになって散っていた。皆はこのどさくさに紛れて逃げて隠れたに違いない。頭の上に乗っかった小さな石ころを、卯はぱんぱんはらうと、(タイミングがジャストだったな。一体、誰が床を砕いたんだろう?)あのタイミング的にこのハプニングを起こした張本人に感謝したいが、その張本人が分からないのだから感謝しようがない。戦いは始まった。...そうだ、人形。卯は最初に配られた心臓とぬいぐるみを取り出した。これとこれが、戦闘を有利に進めるカギらしい。(指定された場所..って、詳しく教えてくれなかったけど?)見たら分かると言う事か。そしたら目立つ場所..目立つ...卯は壁のないそのビルから、見渡せる限り空を、地面を、建物を見渡した。するとひとつ、気になる建物を発見した。   (2019/2/17 21:11:09)

kmsここからは少し離れているが、多分そこだろう。無人の街の、さらに奥__ほぼスラムにしか見えないそこの一角に、周りの建物とは違い、何の看板もない、なんとも怪しげな真っ白な建物があった。(あそこか...どうやって行こう。少し遠いな...)その心を見透かしたかの様に「なら、列車に乗れば良いじゃあないデスか?」と、後ろから声がした。 「『申』の戦士__1,2の3で殺す、猿梦。」 眼玉が ガン開きの車掌さんが現れた。   (2019/2/17 21:11:14)

kms卯の後ろ.. そこに現れた眼球をできる限り開いた様な風貌の女性車掌さん。にこにこと笑っているが、どこか異常な雰囲気を感じる。卯は一拍、驚いて、一拍おいて 「『卯』の戦士_弱さを戒めて殺す、卯鷺」 と名乗った。しかし そんなことどうでもいいかの様に申はいきなり卯の手を両手で包み、「切符を拝見しマ~ス」と、卯の手になにかを持たせた。「っ...!?」恐る恐る開いてみると、手のひらには切符が乗せられていた。 そして、気がついたら、 気がついたら、列車に乗っていた。   (2019/2/17 21:11:23)

kms(申...どんな能力を持ってるんだ....?!)卯は警戒して、あたりをキョロキョロと見渡した。窓の外もぼんやりしていてよく見えない。「卯鷺サンの事は戦場で耳にしておりマスのデスヨ。 自分を弱く見せて、敵に油断させその油断を利用して殺す...なんて汚い手口でショウね」終始にこにこと喋る申を、卯はギッと睨んだ。まさか。睨んだからって相手の動きを止められるわけなかろう。かれこれ数分申のおしゃべりを聞いていて、むしろだんだん、彼女はどんな気持ちでここに居るのだろうかなんて考えてしまい、この隔離された中からの脱出法など考えて居なかった。そして案の定、自分の持っていた刃物をいつの間にか「御荷物検査致しマ~ス」なんて言われて抜かれていてそれが自分の胸に刺さっている事に気がつくのに遅れた。( え ... . ... ? )   (2019/2/17 21:11:28)

kms「御客様ァ~。こんな物騒な物、隠し持ってはいけませんヨ~。 ... いつ自分に刺さるか 分かったモンじゃ ないデスかラ。」 ( ........ え?。.......ありえない。...............僕が......こんな............) そのまま卯は真後ろに倒れ、いつの間にか列車は停まっていた。というか列車は既になくなっていて、元いた場所に戻っていた。倒れた卯から旧、卯の戦士のぬいぐるみを取ると、申は「ご乗車 ァありがとうございマシタぁ~」上機嫌にそう言って、次の乗客を探すために歩いていった。  .....残された卯の死体が握っていた切符には、幼い文字で小さく『あの世逝き』と書いてあった。 [第一戦:終了 .卯-● 申-○]   (2019/2/17 21:11:35)

kms[第二戦:千里の道は塞がれる]  卯は意識が完全に無くなる直前に、こう言った。 「 戒めよ 二つの人間 」 これを意味するのは、卯自身の能力、『戒め』を他の二戦士にかけたと言うことだ。他の二戦士は、今頃他人から命を狙われまくっているだろう。 だがそれを危機ではなく好機に変えろ。自分の弱さを、戒めろ。そして強くなれ。   (2019/2/17 21:11:45)

kms申は最初の集合場所__先程卯を殺害した場所から少し離れた、バス停に居た。誰か来たら触れて列車につれ込む魂胆だ。このバス停があるルートは、とある指定された場所__怪しげな白い建物に行くのに必ず通る場所にある。つまり、ここを避けられる戦士は居ないと言う訳だ。飛行、透過、地中移動、瞬間移動ができなければ。そして、長く待つことなく、『あの世逝き』の乗客は現れた。手に持った切符と旧申、旧卯のぬいぐるみをにぎりしめ、「おお~ッw」と、申は歓声を上げた。   (2019/2/17 21:11:50)

kmsその乗客が、とてつもない勢いで走ってきたのだった。 「うわ__!!?」その瞬間、申の手元にあった旧、卯のぬいぐるみが無くなっていた。ものすごいスピードでこちらに走ってきた戦士は、もう既に通りすぎたみたいだ。「盗まれちゃいマシタ~....うう、..... 申の戦士様は無事デスカぁ~~」申は旧申のぬいぐるみが無事なことに安心したものの、やはり優勝条件のアイテムを盗まれた事に少し苛立つ。「乗客様はイノチ、デスから」次の戦士を待とう。後で取り返せば良いのだから。 すると今度は、またまた走ってくる戦士がいた。さすがに申も学習した。二度同じ事はさせまいと、その戦士に手を延ばし、思いきりぶつかった時に不意をついて相手に触れた。   (2019/2/17 21:11:55)

kms 一方、ものすごいスピードで旧卯のぬいぐるみを盗んだその戦士は、申とおよそ数100m離れたところで壁に衝突していた。 『午』の戦士、歩子だ。「もう少しで手がもげるところだったぁ~!!」と、旧卯のぬいぐるみを持っている手をぶらぶらさせた。謂わば俊足。盗人にはとても向いている能力だと改めて感じたが、やはりブレーキが問題だ。目の前に壁ではなく海が広がっていたら、自分は海に突っ込んでいたのだから。そして旧卯のぬいぐるみを盗めた事に喜んでいるのも束の間。 「『子』の戦士__故に殺す、祢桷」   (2019/2/17 21:12:02)

kms目の前に、いつの間にか。いや、壁の向こう側に、『子』の戦士が現れた。「『午』の戦士__千里を駆け抜ける内に殺す、歩子!」咄嗟に返事を返す午に子は「いいよいいよ。戦うつもりはないから。...それより、あんた、あの時、辰に協力しようって、手 挙げてたよな? 」(ああ、あの時の...結局、ぱあになったんだから、もう良いと思ってたよ.)「うん、そうだよ!戦いは避けた方が良いもんね!」壁を挟んで会話する午。「そうか。 だから自分の俊足を使って相手を殺さずに優勝条件を盗んだんだな。ありがと。もういいよ。」と、子はその後喋ることなく消えた。(....え!?何で知ってるの!?誰も見てなかったハズだけど...)消えた子にかなりの違和感を感じたが、午は気持ちを切り替えて、怪しげな建物一直線で走っていった。   (2019/2/17 21:12:07)

kmsその怪しげな建物の内部はまたも怪しげで、色んな実験機械がところせましと置かれていた。そして、奥の方へ入ると『ここに心臓を置いてね』と、きったない字で書かれたボードがあり、(戦いを有利に進める....なんか怪しいけど良さそう!!)高まるテンションを抑えながら、午はそこに旧午の戦士の心臓を置いた。そして午はとりあえず後ろを向いてみた。そこには、戦士が立っていた。午はまさかと思ったが、時すでに遅し。時すでにおすし(( 「『午』の戦士_食べたくて殺す、雨降」 そしてその『午』の戦士は、『午』の首に噛みついた。物凄い顎の力で首を食いちぎると、「いやあ、なんでここにいるんだろー?....よく分かんないけど、とりあえずありがとう!そしていただきまーす!!」(いや.........は?)   (2019/2/17 21:12:16)

kms旧戦士の心臓を指定された場所に置くと、その旧戦士が息を吹き返す_生き返る。それをどう使うかは、戦士次第。しかし、午の戦士は、旧午の戦士が性格上、計画的に動かないタイプの為、何もする事なく、ただただ体を食されるだけになってしまった。 「ごちそうさまでした!!!..ところで君、誰?」 第二回、十二界戦。全く意図が読めないまま、戦いは続く。 [第二戦:終了 .午●-旧午○]   (2019/2/17 21:12:22)

kms[第三戦:猿夢に這入る悪夢]  午が午に喰われた同時刻、申は思いきりの力でぶつかってきた戦士に触れた。 「『申』の戦士__1,2の3で殺す、猿梦」 通常ならここで相手を列車に連れ込めた筈なのだが、それが叶わなかった。 相手に触れても何も起こらない。 (ハレレ~~??ドウシテだァ?? ....あ、...モしかシて.... )申は確実に相手に触れる様に、思いきり相手を掴んだ。その握力はおよそスマホを易々と握り潰す程だ。そのスマホが脆ければ意味がないが。 そして申の想定した もしかしてが、起きていた。ぶつかってきたその戦士は、申の腕を左手で力の限り掴み返して、「ぶつかった!ごめん!」と元気よく答えた。そして、   (2019/2/17 21:12:29)

kms「『亥』の戦士__突っ込んで殺す、命肉」 右手に持った木製の大きなハンマーで、思いきり相手を叩き潰した。「...ふぅ、なんとか!終わったぞー!」掴まれた肩をゴキゴキいわせながら亥は潰した申の持っていた旧申のぬいぐるみをぱっ、と手に取った。..それにしても、おかしくないか? 木製のハンマーで人は死ぬのか。木製のハンマーで人は叩き潰される程弱いのか。亥はバス停のベンチに座る『少女』に声をかけた。「おめぇのおかげで助かった!!さんきゅーな!!」にっこり笑うと、その少女は「いえいえ!!私を生き返らせてくれた恩返しをしたまでですよ!」可愛らしい笑みを返す。「名前、なんだっけか?山__?」「『亥』の旧戦士__不器用に殺す、山偉ですっ!もー、名前ちゃんと覚えてくださいよっ!これで三回目ですよ!」   (2019/2/17 21:12:34)

kmsそんな『亥』と『亥』のやり取りを、ずーっと見つめる者が居た。  「皆さん、意外とあっけなく逝かれてしまうようです~..! ワタシもちゃんと対策しなければ~!」大気圏から、その遠く離れた地上をちらりと覗く様に見下ろす目が。 辰の戦士 粒だ。(あららぁ~....。協力を申し入れてくださった戦士さんが、もう一人お亡くなりになられたのね~。.. どうしましょう...戦うしか、ないのかしら...? ..それなら、“これ”を使うしかなさそうですね~..)辰は後ろ腰にひっかけているミニバッグの中から、どくどくと脈をうつ心臓を取り出した。「しかし、全面戦争となると、一人、いや複数人ですね~.........厄介な人がいるなぁ。うーん、どうしようかな~。」   (2019/2/17 21:12:40)

kmsその頃子は、最初のビルへ向かい、出血がおさまりつつある卯の死体の荷物の中から、心臓を取り出していた。「申が奪い損ねたヤツ....これか、あった。」そのまま手探りで探したため少し手に血がついてしまったが、あまり気にもかけずにそそくさとそこを立ち去って行った......が、 「待てよ、兄ちゃん」 大きな瓦礫や残った壁の一部で見えなかったが、確かにそこから足止めを求める声が聞こえた。「......何...?」素直に受け答える子。するとそこから現れてきたのは、 大きくて白い虎だった。 「ヨい子チャンだなァ、グルルゥ....足止メさせて申シ訳ないけどォォ ,、 ここで死んで貰うヴヴゥ”」 巨大な虎が、小さな子にとびかかった。 [第三戦:終了 .申●-亥○]   (2019/2/17 21:12:48)

kms[第四戦:竜虎相討つ]  巨大な虎が、小さな子にとびかかった。ぶつかっていたらこれこそひとたまりもないだろうが、さすがにぶつかられただけでは死なないのが戦士だ。子はそのまま虎の動きを読み、確実に避けていった。(名乗りはしなかったが、こいつは見ての通り、『寅』の戦士だな。大猿ならぬ大虎...めんどくさいのに絡まれたな。 寅は確か、体術系の筋肉バカ系だったっけか。ならサイズはともあれ動きは単純だ..。)やはり、脳筋は頭を回せないようだ。単純な攻撃しか仕掛けてこない...が、今、子の頭脳の中で、可能性がひとつ、“ 寅が相討ちを仕掛けてくる ”。(それはマズいな....)サーベルで壁を切り裂き、逃げ道を増やしていく子と、それを簡単に砕いて追いかける寅。(恐らく、寅は俺を警戒してるんだな...俺は能力とか公開されてないし、情報も極力流さないし...まあ、こんなザコ能力者警戒しても意味ないけどなー......)しかし、おいかけっこは御免被る。自分も相手も、疲れかけている。大虎は元の日本語を忘れたのか、「ヴヴヴヴヴゥ”...」と、唸っている。子は空を見上げた。(この確率だともう少しで__)いや、正確に言えば少しもかからなかったが、   (2019/2/17 21:13:00)

kms空から隕石が降ってきた。 速度はその大きくて鈍そうな見た目より速く、かなりの距離から飛んできたのか空中で燃えている。それをまずいと見たのか大虎は元の姿に戻り、そのまま腕に鋭い爪を生やし、四つん這いになって構えた。「触ったら火傷じゃすまねぇ”」日本語を取り戻し(?)、隕石の落ちるのを見届ける。( 今しかねー。 )子は隕石を利用して、寅から逃走した。寅は「あ!!!...あーぁ .. . . .逃げちまったぁクソっ」と、舌打ちする。隕石は子の元立っていた場所に落ちて、「シュウウウウウ......」と、変な音をたててどろどろになった。(うげぇ..なんじゃこりゃw)寅は子の追跡をしようか迷ったが、不意を討ってきたそいつに一矢報いてやろうと、上を見上げて吠えた。「おいっ!!横殴りはらしくねぇな!!!降りてきやがれッ!!」そしてその返答としてその瓦礫だらけの床をさらに砕く様に物凄いスピードで落下してきたのは、「『辰』の戦士__」   (2019/2/17 21:13:05)

kms「『辰』の戦士__見降ろして殺す 火竜」 またも旧戦士が現れた。またも旧戦士が現れた。『辰』の旧戦士__火竜。( 確か、兄弟二人一組で戦場を荒らしたりやらかしたりするヤベェ奴だっけか。そのくせ兄貴の方は慎重派でイカれてる割にちゃんと動く...俺とは正反対だなっ、 雰囲気以外は!)「おォいオぉい!!旧戦士様はお呼びでねぇ!!女の方を出せ!!」寅は牙を剥いて唸る。大虎にはなってないが。そんな前のめりな寅に旧辰は「落ち着け落ち着けぇーw 俺はお呼びになられなくってもそうでなくっても、テメェがお呼びになってるその女の方から命令下されてんだよなぁ?w」首手首をごきごき云わせながらストレッチを続ける辰。(徹底的に相手を煽る__超ムカつくが、今はそんな事気にしてらんねぇ!)「いいか!俺は『子』の餓鬼を追跡してぇんだって!お前と絡んでるヒマはねぇ!!とっとと死にやがれ!   (2019/2/17 21:13:19)

kms『寅』の戦士__どついて殺す、頭羅!!!」虎の脚力を駆使し、ハイスピード加速で相手に向かって跳び、そのまま空中で回転し、脳天めがけてかかとおとしを放つ。「ぐっ.......ぉぉぉw」旧辰はそれをギリギリの所で受けて耐え、両腕をクロスさせた状態で受け止める。(結構思いきりやったつもりだったけど__軸が少しブレたか!でも相手の左腕中心にダメージ与えられたっぽい!)そのまま空を踏むように跳ねて寅は旧辰から離れる。「へっw格闘専門かw近距離持ちは嫌いなんだよなーw」そう言って辰は「ふぅ」と、色のついた息を吐く。正式には、『炎』。それを幾つにも分解し、その一つ一つを寅に向かって飛ばしていく。「火の弾丸ってか!中々粋だけど、俺には敵わねぇぞ!」にひっと笑って寅はその火の弾丸を爪で弾き消すなり避けるなりしてかわす。「そりゃそーなるよな」的な顔をした旧辰はその刹那、空を見た。その隙をついて寅は旧辰の鳩尾に拳を叩き込もうとしたのだが。   (2019/2/17 21:13:26)

kms「『巳』の戦士__纏わりついて殺す 巳禮」 その声の方向をちらりと見ると、目が合ったその『巳』。寅を睨んでいるようだ。そしてそこで寅の動きは止まった。「おおーっと、タイムリーw」そう言って旧辰は寅のおでこに軽くデコピンを喰らわせる。(__ち、『巳』か....)その巳は少し息を切らしている様だ。「ふー、やって先手が打てた。オレ、さっきからさぁ、凄い追い掛けられてんの...」テンションやや低めで語り始めた巳。「やーっと一人、殺せるよ」なんて言ってはこちらにゆっくりと歩いてくる。動けない寅を煽ってるのか煽ってないのか...ゆーっくり歩いてくる。(チッ、辰を二人とも逃がしちまったぞ...旧戦士が居るっつーことは、旧寅も呼び出せるっぽいな?)体がぴくりとも動かない中、初めて寅は頭を回転させた。(あの巳、少し息切れしてるな。じゃあこれも制限時間が付いてるハズ..か!)早く解いてほしいが、巳はどんどんこちらに近付いてくる。(分は越えるか....なら、)寅は深呼吸をし、目を閉じた。   (2019/2/17 21:13:31)

kms (今..8分経過...)「随分落ち着いてるねーぇ。でもさぁ..いつまでそれが持つと思う ? 無理しない方が良いよー」そう行って、右手に包丁を持って寅の目の前にたどり着いた巳。そして 「『巳』の戦士__纏わりついて殺す 巳禮」 寅の左肩に、その包丁を突き立て、そのままぶすりと刺した。そしてその包丁を、内部の筋肉諸々をかきまわす様にぐりぐり動かす。「ぐゥ”______ぅ”ぅ”ぁっ ! ? ! ? 」あまりの痛さに声をあげる。巳の方はなぜか嬉しそうだ。にたにたと笑っている。( くそ...腱を切るつもりか、コイツは........っ ! !  いや....落ち着け、..あともう少しだ..今は..13分経過...あと...)巳は寅の左肩から包丁を抜くと、今度は寅の腹あたりを貫いた。「っだ.........!!!!!」今度はすぐに包丁を引き抜いて、そこに手を突っ込み、傷口を広げ、また内部を荒らした。   (2019/2/17 21:13:41)

kms「中~身~は~~どーなって~る~か~~な~~ ? w 」楽しそうに歌いながら腹の中を探る巳。言葉が出ないくらいの痛みに悶絶する寅。口から血の塊を吐いた。(あ、..あと少し..5...4...3...2...1...0)口内に鉄の味を感じながら、巳の手をひっこ抜き、寅は後ろにあとずさった。「げほっ、...時間だ w 今日は綺麗な満月が出てるな......しんどくなるが、..」“仕方ない”と、最後の台詞を口にするつもりだったが、それよりも先に大きな虎に変身した。この姿でも喋れなくはないが、だんだん言語を忘れていくので面倒だ。しかしこの窮地を脱する為の切り札でもあった。「なんだ、つまんないの。.. あのまま悶え苦しんで死んだら最高だったのになー」そのまま血塗れの包丁を構え、大虎に向かう巳。「ぐるう”ぅ”う"...思い通りにはさせねぇ”エェ”ゾォ”...」目的の子の追跡をすべく、そこから飛び降りた寅。そして瞬く間に巳から離れていった。建物の屋根などを利用して、旧戦士を復活させる為の施設へ向かっていった。巳はそれをそこから見つめたのち、すぐに移動を開始した。「..あの寅、もうちょいで死ぬな。」 ( . ..は?) 巳の隣には、子の戦士__祢桷が立っていた。   (2019/2/17 21:13:47)

kms「『子』の戦士__故に殺す 祢桷」 「『巳』の戦士__纏わりついて殺す 巳禮」 巳の隣に立っていた。いや、いきなり現れたと言っても過言ではない。子は「あぁ、いいよいいよ、俺は戦わないから。」と、人質(降参)のポーズ..両手を上に上げる。巳は心底驚くも、「、 ..へぇー。そうなんだー。...戦場で戦わないなんて、意外だねー?オレだったら、今の状況なら すぐ殺してるけどなー」そして二人はそのまま申の死体..肉片が転がっているバス停に着いた。巳は万一に備え、包丁を握りしめる。(なんかこいつ..戦う気ゼロじゃん...こっちが戦う気失せるわ... 本当に戦士なの?)それを見透かした様に子は「ああ、多分、死んだ卯の能力が俺にかかっちゃってるからさ、今俺周りからザコだって思われてるんだよね。..いや元々ザコだけど」(一人でよく退屈せずにべらべら喋るな。いや、オレもフレンドリーな方だけどこれとは違うフレンドリー..)「ふーん、? それは面倒な事になったねぇー」巳の言葉に『でしょ』と返すと子は申の肉片が落ちているあたりをぐるぐる歩き回って、その中からハート型の物を拾い出した。「あった。」「それは?」   (2019/2/17 21:13:57)

kmsそのハートの情報を何か知っているのではと思い、巳はわざと知らないフリをした。「ああ、これはね..ちょっと案内するから、ついて来てよ、巳のお兄さん」  寅は訳が分からなかった。なぜ? なんで? 息を吸えない。呼吸が困難だ。呼吸困難になったみたいだ。口からはただ二酸化炭素と血が出ていくだけ。目眩がする。体が熱い。.. なんで? なんで自分は死にかけてるんだ ? 確か、巳から逃げたハズだ。そこまでは確かだ。それから後が問題だ。なんで今、自分はこの白い建物の前で倒れているのか。一瞬の出来事だったから、全然訳が分からなかった。仰向けになって倒れた寅の腹には今、 薙刀が刺さっていた。広げられた傷口をさらにえぐるように。(....?) そしてそれの正体は 「『辰』の戦士__空を仰いで殺す 粒。...お呼びだと言うから、せっかく降りて来たと言うのに~。何も言ってくれないなんて、意地悪ですね~ っ ! 」ぷん、と怒った素振りをする辰。そして、寅から旧寅の戦士のぬいぐるみと心臓を奪うと、「急がなきゃ、! 戦士が二人、向かってきてるわ ~ ! 」小走りでその建物に入っていった。 [第四戦:終了 .寅●-辰○]   (2019/2/17 21:14:08)

kms[第五戦:猪の先祖は豚 豚の先祖は猪]  子と巳は、とある路地裏を早足で歩いていた。とても横幅の細い路地裏だ。もう動かない換気扇や中身が腐ったゴミ箱、野良猫の死骸など、できれば進みたくない道だが。子は巳を連れるように右手に持ったスマホ画面と左手に持った英語のテキストを見ながらさっさと歩いていく。足場は少しばかり悪いのだが、彼は足元など目もくれず、といった風に換気扇やゴミ箱の蓋を足場にして、ぴょんぴょん飛んでいく。巳はそれを見よう見まねしてついていく。( まるでオレがこいつに連れられてるみたいじゃないか。..ちょっと良い気分にはなれないなー .. 。...でもま、味方についてくれてるっぽいし..隙をついて殺せばいーや。ネズミなんてどうせ それくらいの強さしかないだろーし )   (2019/2/17 21:14:15)

kms一方、子と巳の目的地、その白い建物では「『寅』の戦士__安心させた上で殺す ありす...です??! っ..なんで生きてるの. . . . . ?」旧寅はそこで困惑していた。自分は死んだハズだ。そこで目の前にいた黒チャイナの戦士に「あの...あなたは..?」と、問い掛ける。「ワタシは『辰』の戦士__空を仰いで殺す 粒....アナタを生き返らせました~! これからも よろしくね♥」にこりと微笑む辰。「え..!?あなたが、た、辰..!? 辰って、男の人じゃなかったんですか...!?」明らかに理解できていない旧寅。するとそこに「その男の人って、俺の事?w」と、旧辰が現れた。旧寅はさらに混乱し、あわあわと慌てた後、「おいコラァ!!このクソドラゴン!!ぶち殺してやる!!」と、急にメンチを切り出した。するとそれに悪ノリして旧辰も「あぁ”ん..!? 何メンチ切ってんだこの野郎がァ」と、メンチを切る。辰はそんな二人を「ど~ど~w」と宥め、ささっとその建物から二人を連れて出ていく。 「はやく出ないと、目的のお方にばれちゃいます♥」 辰はにこりと笑った。   (2019/2/17 21:14:22)

kms亥はその頃、旧亥と共に、目の前に現れた旧戦士に苦しめられていた。そこは広い交差点。 「ねえねえ、おにーさん!と.....あ!!チビがいる!!なんでいるのー?!...まあ、いいや!!!二人とも、肉が柔らかそうで美味しそうだよっ!! じゅるり (^ω^)」午の旧戦士、雨降__カニバリズム一族の末裔にして、驚異の脚力の持ち主。「うわあ!出たぁ!悪魔!!」旧亥は旧午を見て怯えている様だ。そんな旧亥に亥は「そんなに怖いのか!?おれはそんなに怖いとは思わねーなぁー!」と、笑顔を見せて安心をさせようとする。旧亥はきっと、その笑顔を見て安心した筈だ。 その笑顔が潰れていなければ。   (2019/2/17 21:14:29)

kms「『午』の戦士__食べたくて殺す 雨降」と。気づいたら亥の顔は__亥の体は後ろに吹っ飛んでいた。そのまま後ろに吹っ飛んでいって、誰も乗っていない車にぶつかって、ようやく止まった。これはきっと即死だ。顔が潰れているのだから。「大丈夫!顔は潰れちゃったけど、ちゃんと覚えてるから!そこのチビも、もう一回お墓に送ってあげるね!」そう言って、亥の死体を食べ始めた。(あの時、赤いおにーさんの死体をかじったままだったから、ちょっとお腹いっぱいだなー..)なんて思いながら、亥の腕をかみちぎる。(裏切ろうと思ってたのに、先に死んじゃった..!! ...私じゃ勝てない。逃げよう!)旧亥はその隙を突いてなぜか旧午が持っていた旧午のぬいぐるみと旧卯のぬいぐるみを盗んで走って逃げた。 旧戦士が暴れだした。 [第五戦:終了 亥●-旧午○]   (2019/2/17 21:14:38)

kms[第六戦:竜は一寸にして昇天の気あり]  子と巳は漸くその白い建物に辿り着いた。辿り着いたと思えば子は「疲れた。おぶってよ」と言って巳の背中にひょいと乗っかる。「は. . . . . . ?」(この子は何を言ってるんだ?w)「ここまで案内したんだから、当然でしょ」と、あくびをしながら言う子。(いや頼んでないし)ど正論は心の中で留めておこう。「わかったよー」と、適当に返事して中に入る。( 戦士としての知識あるの、こいつ?.. )そして礼の汚い文字で書かれたその『心臓を置いてね』の所に、巳が所持していた心臓を置く。「.....ねえ、キミはこれ、やらなくていいの... . . . いないし」(なんなの、本当に..あとでいたぶって殺してやろう)そして子の代わりとして巳の目の前に現れたのは、   (2019/2/17 21:14:46)

kms「『巳』の戦士__締め付けて殺す 上蛇........ええ~~~~~!?!? ..生き返った~~~!?どうしようお兄ちゃ..」旧巳は隣を見たが、その『お兄ちゃん』が居らず、ぽかんとして。巳は「はいはい、さあ 外出ようねー」と、旧巳を外へ連れ出す。 すると「おいてめー..兄貴に手ぇ出したのか...?」巳の腕をがしっと掴んだ旧巳。「いや何もしてないよー。てかその『兄貴』の事も知らないよー。...さっきから、何勘違いしてんの?」知らない、と首を横に振る。だって本当に知らないもん。「.......ふん、」巳が本当に何も知らないのを察した旧巳は鼻を鳴らして早足で前を歩いていき、「俺は兄貴探すから。」と言って、その黒く大きな尻尾で地面を弾き、飛んで去って行った。「...何だったんだよ 。..いや、戦いを有利に進めるんじゃなかったのかよー? ... . . . . .あのネズミ. . .」巳はその誰にもぶつけられない苛立ちを抱えたまま、子の追跡を開始した。   (2019/2/17 21:14:51)

kms子は来た道を戻って英語のテキスト・問題集と国語の文法を開いて勉強していた。歩きながら。「品詞分類表...中学くらいで習ったっけ...。...うわ、めんどくさ」この戦争の最中に勉強をしている。子はさっきの巳を思い出した。( 多分、旧巳はあの状況下だと92.301%の確率で兄を優先するからなぁ.. . . . .巳に悪いことしちまったか。.. )そのまま子は、近くにあったコンビニの中に這入り、レジの台に腰掛けて居眠りを始めた。少し頭を使いすぎた。仮眠しよう。それがいい、と。   (2019/2/17 21:14:56)

kms辰はその頃、空中にて地上の観察を行っていた。(あちゃあ~。旧午の戦士様が暴れているわ~; ..“あれ”が成功すると良いのだけど...ん?)辰は旧辰と旧寅にお願いした計画を思い出した。二人は喧嘩せずにちゃんとやってくれるだろうか。 するとちょうどその時、地上を見つめる己の視界に、あるものが映った。(銀色っぽい..?一瞬しか、うつらなかったけれど...ここからじゃ、見えないのかな~?)そして辰はその銀色っぽいものが見えた銀行の店あたりに降りた。そこでキョロキョロと辺りを見渡すも、やっぱり何もない。見間違いだったのかと思い、もう一度飛び立とうとしたその時、自分の真横から、 牛車が突っ込んできた。   (2019/2/17 21:15:03)

kms「____!!??」受け止めきれず、上に飛びのける辰。(いきなり牛車が__!?気配を全く感じられなかった__!!)そしてまた地面に降り立ち、薙刀を構える。(隕石で潰す方が良さそうだわ。飛行は無意味...)その気配を感じられない牛車から、 「『丑』の戦士__事を探って殺す 牛地者」 丑の戦士が降りてきた。   (2019/2/17 21:15:10)

kmsその牛車の中から、丑の戦士が降りてきた。 「『辰』の戦士__空を仰いで殺す 粒。」(降れた感じは鉄っぽかったですねぇ~。.. ... . じゃあ 薙刀は逃げるか避ける用でしか使えないなぁ。参った..)名乗ってからずっと、丑はこちらを向いて立っているだけ。(何か策があるのでしょうか~??)辰が攻撃を仕掛けようとした時、丑はまた見えなくなった。(~~~~~????姿を消した??)自分にぶつかった時初めて、牛車の存在がわかった。触れたらきっと、位置が把握できる筈だ。辰は意識を空にやった。そして空を仰いだ。それを油断したと勘違いしたのか、牛車はこちらに向かって突進してきた__すると   (2019/2/17 21:15:16)

kmsどん、どおん、どぉん、どどどどどおぉーんと、流星群がその牛車や周辺の地面に降り注いだ。牛車は鉄製なのかすぐにへこみ、崩れ始め、ぼろぼろになった。(やった!案外攻略が簡単でしたね~!)「さてさて~?お目当てのお人形は、一体どこにあるのかな~~?」なんて言って崩れた牛車の近くに駆け寄っていくと 「お目当てのお人形はドコカナー?」 辰はそこに倒れていた。胴体を真っ二つに裂かれて。 「はぁ、このぬいぐるみ丈夫... . . . .いただいて行きますねェ」片手に血の付着した大きな斧を持った丑は、旧辰と旧寅のぬいぐるみをもう片方の手で器用に取り、ついた砂埃をふっと払った。   (2019/2/17 21:15:22)

kms旧亥は、旧午から逃れた後、コンビニへ這入っていった。「走ってちょっとお腹空いたし...」なんて言って買い物カゴを手に取り、そこに旧午と旧卯、そしてどさくさに紛れて盗んでおいた、旧亥のぬいぐるみを入れる。(品揃えはバッチリ! ...あれ、なんかここだけ空いてる...)食べ物コーナーの板のチョコレートがひとつ、売れているのが分かった。もう売る人も買う人も居ないのに。他の戦士が取ったのか。そんな事を思いながらなんとなくレジへ行くと、そこには 眠る少年が居た。いや、旧亥にとっては少年じゃなく年上のお兄さんだが。子の戦士だ。子の戦士は分かってたのかと思うぐらいタイミングよく目覚め、目の前に現れた旧、亥の戦士に「いらっしゃいませ」と言った。 [第六戦:終了 辰●-丑○]   (2019/2/17 21:15:31)

kms[第七戦:敗け犬の遠吠え]  戌の戦士 蘭倭は少し、しょんぼりとしていた。(せっかく仲良くなれると思ってたのにな__)あのとき、床を砕いたのは誰だろう。やっぱり、人と仲良くなることはいけないことなのだろうか。信用信頼絆なぞ戦場では無意味とかよく聞くが、そんなことを言う奴は大抵、心無いただの無愛想だろう。なんて思い込んでいたり。さっき、大声を張り上げたら、鉄製の車の様な物が一瞬、見えたり消えたりして消えていった。あれはなんだったのか。 そして戌は気を取り直し、今回の十二界戦の出場戦士を確認する。まずはホールで見た自分以外の十一人ってことを。『寅』や『巳』、『酉』は顔や情報を大方耳にしているのだが、他はあまり分からなかった。特にあの、あぐらをかいて高校生のテキストを読んでいた青年だ。(面倒事嫌いそうだったなぁ。)なんて心にとどめながら大きな駅に入っていく。この街は一体どれ程の規模の都市なのか。これを瞬間で無人にした運営側にもほとほと関心する。その駅は とても大規模で、それでいておしゃれだ。近未来なおしゃれではなく、少しレトロなレンガ造りめいた駅。そのホームの椅子に、誰か来ないかと腰かけた。   (2019/2/17 21:15:37)

kmsそこに近付く足音がひとつ。 戌は警戒はしたものの、自分の持ち能力ならすぐ対処できると、少し油断もしていた。これを機に仲良くなろうと。 その足音の正体は 「『午』の戦士__食べたくて殺す 雨降」 そう名乗り、とびかかってきた『旧』午の戦士。(!?__誰!?)目を丸くして、その避けられない攻撃を対処するため腹から思いきり息を吸い、吐きかけた__が、 その口をさらに何者かに塞がれてしまった。(__!?!?) その旧午の蹴りを喰らう寸前のことだ。口を塞がれた挙げ句、誰かに担がれているのだ。(し、死ぬ____!?)しかしそれは死に場所行きの列車などではなく、ただの戦士だった。そして戌はその旧午から離れた駅の地下で、その担いでいる相手の顔を漸く見ることができた。 「大丈夫、戌のお兄さん」敵にそんな優しい言葉を投げ掛ける彼は、一体何者だったか。「えっと、.. .キミは誰だっけ?」会った事はないはずだが。「ああ、そうだね。はじめましてだったか。」そう言うと彼はどこから出したのか丈夫そうなテープと紐を出し、俊足といっていいほどのその刹那で 戌の口をさっきとは違う目的で塞ぎ直した。   (2019/2/17 21:15:49)

kms「『子』の戦士__故に殺す 祢桷」子が戌と旧午に遭遇するおよそ十分前。 旧亥の向かったレジに、子は居た。旧亥のその大きなハンマーに子は「ご立派」と呟いて。旧亥は「ご、ゴリッパで何より...ゴリッパ?」と、おどおどしている。「ああ、旧亥のお姉さんでしょ? 俺は子の戦士 祢桷。ところでお姉さん、そのぬいぐるみ..」旧亥の持つカゴに入っているぬいぐるみを指差したその時。   (2019/2/17 21:16:01)

kms「『亥』の戦士__不器用に殺す 山偉! .. . .. . . .... そう言う罠には、かかりませんよ」と、そのハンマーの先を子の喉元につきつけた。「猪突猛進ってか。」余裕そうな子に旧亥は「わたしを攻撃する前に、あなたを砕きます」と、先程のおどおどした態度とは一転した様子で、脅迫を続ける。「いや..ほんとに違うから.。下ろして」と、子は聞いた方が無気力になる様な声をだす。旧亥はそれを聞いて「ほ .. . ..ほんとですか」ぴくりと反応する。裏切り専門の旧亥にとって、戦場の戦士の言うことなど、ただの偽りでしかない。半信半疑で武器を下ろすと子は ありがとう と言って言葉を続ける。「あのさ.. 戦士の中に、旧午を復活させた奴が居るんだよね..。」と。旧亥は「あ!さっき襲われました!亥さんが犠牲になりましたけど____」 「そう、それ」 子は板チョコを丸かじりして、頷いた。   (2019/2/17 21:16:08)

kmsそして今。子は旧子、旧卯、旧午、旧亥、のぬいぐるみを戌に見せつける様にちらりと見せた。 「____厄介でしょ。..んな訳で、あの旧午をやっつけたい訳。..多分、辰も気付いてたんだろうけど、死んじゃったから ...で、あんたの能力はあの旧午の驚異にはただの位置情報を漏らす呼び声にしかならないから、とりあえず口を塞がせてもらった。あんたに俺を殺す気があっても、俺はあんたを殺す気無いから、それは分かってね」そう言って子は「そんで」と付け足した。「そこでじっとしてて。もししんどかったら、それをこのナイフで切ってはずしていいから。..。生きたまま食べられたいなら、叫んでも良いんだけどね.。」言い切る前に子の姿は既に無かった。幻覚でも見たのか?と思うくらいに素早い動きだ。(あの子の事を信用するなら、この縄は解かない方が良いのかな。____でも) 戌は床に置かれたナイフを、手に取って、それで頑丈なロープをなんとか千切り、まかれたテープを剥がした。そして腹から息を吸って、それを吐いた。   (2019/2/17 21:16:17)

kms..今ので直径100m以内に居る人の耳を完璧に使用不可にしたぐらいか。そんな事を考えていると、その呼び声に誘われて、迷える子馬__暴れるじゃじゃ馬がやってきた。 「『戌』の戦士__うるさく殺す 蘭倭」 「『午』の戦士__食べたくて殺す 雨降」 決着は一瞬だった。子の遠回しな忠告を無視した戌は、即刻子馬のエサとなり__ 第二回十二界戦の驚異となった旧、午の戦士。 この食人鬼を、止められる者はいるのか。 [第七戦:終了 戌●-旧午○]   (2019/2/17 21:16:25)

kms[第八戦:蛇と烏の睨み合い]  さて、第二回十二界戦もいよいよ後半へと話が進んできた。現在生き残っている戦士は、 『子』『丑』『巳』『未』『酉』 だ。そして現在のぬいぐるみ所持数ランキング(所謂オッズ表)は、 1位『子』、2位『丑』、3位『巳』、同率4位『未』『酉』 である。 子がまさかのだんとつ1位なのだ。実力では他の戦士と比べれば遥かに下のハズなのに、なぜかぬいぐるみを五個所持している。なぜかと言えば その前に食物連鎖のいざこざやらが発生したためと考えられるのもあるが。しかし、子より実力がある様に見える『未』が、今のところ一つも動きを見せないところも疑問だ。なにか策を組んでいるのか。   (2019/2/17 21:16:31)

kms巳は子を追い掛けてその駅のホームへやってきた。(ほぼ勘で来たけど、やっぱ子はここに来てたか..なんて逃げ足の早さだよ。びっくりする)そして戌の残骸を見つけ、とりあえず戌の身辺を探索し、見つけた旧戌の戦士のぬいぐるみと心臓を手に取った。(とりあえずこれだけもらっとこう。 確か旧戌は毒の使い手か。この先役立てられるかもしれないし)そして巳はホームを出、少し離れた神社のある場所に着く。 するとその神社の鳥居の奥の賽銭箱に 座っていたのは子。巳は何も言わずただ早足でその鳥居をくぐった__ 「『酉』の戦士__祓って殺す 酉季」 生存している戦士は子だけではない。   (2019/2/17 21:16:39)

kms生存している戦士は子だけではない。 巳もそれに呼応する様に名乗る。 「『巳』の戦士__纏わりついて殺す 巳禮」 その神社の賽銭箱に座っていた子は、 「『酉』の戦士__祓って殺す 酉季」 と名乗った。なぜ子が酉と名乗るのか。その疑問はすぐに解けた。その子の姿がぐにゃりと歪み、本来の姿を現したのは酉。神社の家系出身なのだろうか。巫女服の様な戦闘服に身を包んだ彼女は、まだ18にも届かないだろう。その凛とした表情にもどこか幼さを感じられた。そして酉は開口一番に 「わたくしの様な高貴な人間が貴方の様な一般庶民と戦う事など、蛇と烏の睨み合いを眺めるよりつまらないことですわ」と。酉は複数の札を人差し指と中指の間に挟む。それが彼女の武器か。(なるほど、悪気なくとも毒を吐く感じの__嫌われるタイプだ。少なくともオレは嫌いだなー..気分悪....子も見失うし.. .. . )「オレも生憎、キミみたいな おそらく傲慢で高飛車なヤツは大嫌いでさー。 ..てか、開口一番に毒舌は、嫌われるよ? w 少なくともオレは嫌いだから」   (2019/2/17 21:16:51)

kmsなんて言って包丁をぐっ、と握る。それに対し酉は「ああ、そうですか。別に、貴方の様な下級戦士様に嫌われたって、構わないですが」と更に毒を吐き、「邪気を祓います」と、札を挟んだ人差し指と中指で空中に星の形を描き、何やら呪文の様なものを唱える。そしてふう、と息をつくと札をあちこちにばらし、 「そこの鳥居をくぐったと言う事は、貴方に勝ち目などございませんのよ。そこのところは、分かってらっしゃっるのかしら?...まあいいわ。それでは、茶番を始めましょう。..準備はよろしくって?」「そんなのとうにできてるよ。」 蛇と烏が睨み合った。   (2019/2/17 21:17:11)

kmsお互い、対峙し、先に攻撃を仕掛けられるのを待っていた。 その鳥居をくぐった後の空間は、風景こそ神社の境内等だったのだが、どこか異質だった。全体的に薄い靄が掛かっている様で、そして巳が後ろを振り返った時には既に、その入ってきた鳥居は消えてなくなっていた。(空間転送系能力者かなー?..はぁ?..めんどー... あ、オレには関係ないか..?)なんて自身の勝率を確認していた巳。攻撃を仕掛けようとした矢先、自分の踏み込んだ地面が、くしゃ、と紙を踏んだ様な音を出したのに違和感を感じ、巳はその自分の踏み込んだ地面を見た。巳が踏んだのは、 『火』と書かれた御札だった。   (2019/2/17 21:17:18)

kms「__熱っ!?」咄嗟の判断で後ろにバックステップで退いたものの、それからは確かに火の柱が立っていた。秒後には御札ごと消えてなくなったが。(厄介だなくそ____こんなん、ギリギリチート判定でしょ__)舌打ちをしてもう一度地面を蹴って空中に跳び、酉のその凛々しい顔に包丁で傷をつけようとしたが、それは叶わず。酉はいつの間にか、そこには居なかった。幼い女性が反応できる速度ではなかったハズだが。着地すると巳はこの空間の仕組みに気付いた。 相手に有利になっているとしか言えない。 着地した瞬間、巳の視界はぐにゃりと歪み、体もふらついた。なんとか立て直したが、(まずい____) 横から薙ぎ払う様に飛び出てきた刃物を避けられるかは分からなかった。   (2019/2/17 21:17:25)

kms子はしばらく国会議事堂或いはホワイトハウスの様な建物の前で仮眠をとっていた。巳の追跡が途絶えたのを確信しての行動だ。(巳が今現在俺の分身_俺に変身した酉、未あたりと出会して戦ってるハズだ。__だとすれば残る丑と未、酉のどっちかがこっちに来るハズなんだけど__やっぱ予測じゃ、確率的にも確実に当たる訳じゃねぇな。)目を覚まし、あくびをして延びをする。さて、巳の追跡が途絶えたのはラッキーだ。これで旧戦士の対処に専念できる______その前に、他の戦士にアドバイスでもしてやろう。(特に巳..。俺が悪い訳でもないけど、なんか申し訳ないからな.。せめて戦いに有利になるアドバイスくらいはしてあげよう.。)なんて考え、よいしょ、と立ち上がり、そこから徒歩10分くらいの神社まで走っていく。   (2019/2/17 21:17:32)

kmsその頃、旧戦士達は、子の去った国会議事堂或いはホワイトハウスの中の円卓の様な会議場で、『午』を除く、復活している旧戦士で集まっていた。『寅』『辰』『巳』『亥』の四人だ。 「まだ他の皆さんは生き返ってないのでしょうか..?」「恐らくな」「じゃあ、あのカニバちゃんを止められる手立ては今どれくらいあるの~?」「今は一つしか思い付きませんね...うーむ..」それぞれが色々な思惑で、旧午の戦士を止めようとしている。そしてその方法について頭を悩ませている最中、 部屋のドアをぎしぎしと軋ませながら開く者が居た。 「『子』の戦士__遊んで殺す 嶺瑞だぴょーん!」 「『卯』の戦士__嘆いて殺す 雨疑」 「『申』の戦士__嘲笑うように殺す 佐々留」   (2019/2/17 21:17:41)

kms旧戦士だ。いずれも『子』の戦士、祢桷によって復活した戦士。これで今復活している旧戦士は、午を含め『子』『寅』『卯』『辰』『巳』『午』『申』『亥』の8人。 「わたし達、祢桷くんから話しは全部聞いたよーっ! あと四人、急いで見つけちゃおー☆」 旧子は元気に拳を挙げた。子は息を切らしながら漸く神社にたどり着いた。その前に少し寄り道してしまったせいで、巳が窮地に陥っていたのだ。そのまま子は鳥居に向かって何かを呟いた。その千本の鳥居に吸い込まれる様にその言葉は消えていき、子は次のやるべきことに専念しようと後ろを振り返った。子の後ろには、立派な角の生えた燕尾服の男性が微笑みながら立っていて、その男性は   (2019/2/17 21:17:56)

kms「『未』の戦士__敬って殺す 迷命。以後お見知りおきを。」 と、優しく言った未。子をがっしり捕まえて、自分ごとその鳥居の中に吸い込まれていった。 そしてその鳥居の中では。 巳は、横から薙ぎ払う様に飛び出てきたその刃物を避けられるか急に確信が持てなくなった。 そんな窮地に陥っていた時、目を瞑れば何者かの声が聞こえた。『目を閉じたまま、息を吸ってその刃物を受け止めて』と。 声の主は明らかだった。何回も聞いたから。しかしそんなことは気にする場合ではなく、言われた通りに素直に従った。すると難なくその横薙ぎの刃物を避け、さらには酉の巫女袖を片方ナイフで切りつけていた。(__何だ、今の ? )しかし酉に致命傷を与えた訳ではなく、ほんの警告程度のその攻撃は、すぐに危機回避されてしまった。「甘いですわ。こんなチョロカス攻撃などが、わたくしに効くと思って?」「はいはいそーですねー .. . .... 心臓から狙いをずらした事くらい、感謝してくれても良いんだよ? w」お互い意地を張り合うせいか、段々と口も悪くなってくる。「そろそろ本気出しちゃおっかなー」と、巳はもう一度目を瞑り、深呼吸をする。そして刃先を酉に向けて。   (2019/2/17 21:18:06)

kms(酉、常に目を瞑った状態だから、睨んでも動きを止められないんだよなぁ。ほんっと相性悪いな。体術で乗りきれたら幸いってとこかー)その挑発に対して酉も「あら、下級戦士様程度の庶民に、本気なんてあったのかしら?これは是非見てみたい__では、わたくしも本気で向かわせて貰いますわ。」と開眼した。「へえ、高貴なオカタは下級戦士様程度の一般庶民に手加減もしてくれないほど心が狭いんだー。..あ、肩書きが高貴なだけで、ただ普通に弱い人間だからとか?w」挑発に挑発を重ねる巳。嫌いなヤツは徹底的に潰したいものだ。相手が開眼したらもう相手に勝ち目はないだろう。制限時間もあまり短くはない。気がすむまでいたぶって殺してやろう。「____!?」酉の動きが止まった。巳はすかさず酉の心臓を狙って包丁を突き刺し____たかったのだが。巳の動きもとまった。心臓の動きと共に。(____!?)自分の心臓に薙刀が貫通していたのだ。(な. ..薙刀?辰__や、死んだハ ズ..?)後ろを見ると、そこには新たに鳥居が出現していて、その鳥居をくぐってきたのか、いつの間にか薙刀を投げた未と、その未に気絶させられているらしい子が現れた。   (2019/2/17 21:18:18)

kms「お怪我はございませんか、酉季様?」と、未は子のサーベルで巳の体をばらばらに捌き、巳の所持していた旧巳のぬいぐるみと旧戌のぬいぐるみを手に取った。「少し遅かったわよ、迷命。何をしていたの」少しぷん、とした態度で酉は未に問い掛ける。「申し訳ありません、酉季様。 あちらこちらを逃げ回る野ネズミを捕まえるのに 少しばかり 手間取ってしまった故」と、深々と謝罪の意を込めた御辞儀をする。それを見た酉は「まあ、この不愉快な巳を殺してくれたし、よろしいとしましょう。よくやりましたわね、」と、機嫌良さそうに微笑む。「恐悦の至りでございます」未は気絶している子にサーベルを返し、子を軽々と担いで「酉季様はこちらでお休みになられていてください。 .. . さて、野ネズミ様から事情聴収をさせていただきましょうか。」その千本鳥居を出ていった。 [第八戦:終了 巳●-未・酉○]   (2019/2/17 21:18:24)

kms[第九戦:閑古鳥が鳴く]  未は子を担いで誰も居ない学校らしき廃墟__といっても廃墟になりたての校舎だ。つい昨日まではきちんと清掃されていたのか、隅々まで綺麗で、執事である未でさえ美しいと思った程だ。そして階段を登っていき、4階にある生活指導室__といってもただの教室と変わらないそこに這入って、漸く目を覚ました子を椅子に座らせ、自分は子の向かいに座る。「ええ、戦士様__」「ああ、。『子』の戦士__故に殺す 祢桷」よくここまで担いで来れたね、と、呑気な事をぬかす子。(いつまでそんな事を言っていられるのやら)未はくす、と笑み 「失礼致しました。『子』の 祢桷様。早速、何故私が貴方様をここまで連れてきたかと言う疑問の解説を行いますが____」「酉を殺させない為と、俺から情報を盗ろうって事だよな、 ?」「え、 ええ__そうですとも。」次に言う言葉の先読をされていたか。だがしかし、絶対に彼から情報を得なければならない。   (2019/2/17 21:19:00)

kmsあれは確か、二時間くらい前だったか。 床が砕けた直後だ。未はあえて優雅に、謙虚に淑やかに、ゆっくりと地面に着地した。そして周辺の気配を探りながら探索し、見つけたのは 「『酉』の戦士__祓って殺す 酉季」 瓦礫からひょこっと顔を出した彼女だ。それがこのピリピリとした空気の中、あまりにも可愛らしかったのでくすくすと笑ってしまう、「『未』の戦士__敬って殺す 迷命と申します。以後、お見知り置きを。」と、執事としてのいつもの御辞儀をする。するとその態度に彼女は「ふん、ただの一般庶民の御方ではないのね。高貴な御方の傍に勤めてらっしゃったのかしら?」彼女もそう言う身分の人間だからなのか、そんな事を問うて。未は「とある御令嬢様の傍に仕えています故」と返答する。なんだか彼女には御主人の令嬢と同じ雰囲気を感じる所があった。   (2019/2/17 21:19:09)

kmsそして現在。酉に仕えている訳だ。自身の戦士としての能力は『主人の命令を絶対に遂行させる』と言う能力だが、基本、身の回りの事などは概ね能力を使わずとも自力でこなせる。しかし、自分は一体何をしたいのか分からない。言われた事を、言われた風にだけする、それから少しの機転を利かせるだけの マニュアルの様になってしまった。この十二界戦に参加したのも、令嬢に命令されたからである。そして先程、酉の戦士から『子から情報を根こそぎ奪いなさい』と言う命令が下された。子。あの劇場に集まった戦士の中で一番謎に包まれていた、あの青年。見た目は高校生くらいだったか。服装的には二十歳くらいにも見えたが。しかしそれほど情報が少ない__皆無と言うことは、それほど実力があるか否かの二択だ。そして彼は高校生。戦場に出たてで実力がないのだろう。そんな奴から酉は『情報を根こそぎ奪いなさい』と。正直、訳が分からない。分からないと言う自分の思いも分からなかったが   (2019/2/17 21:19:19)

kmsそして今。「子の戦士、祢桷様。貴方様の知っている事を全部、ここでお話しいただけますでしょうか。」にこりと笑んだ未は子のサーベルを奪い、それを子のおでこに突きつけた。子は自分のサーベルを盗られた上にそれをおでこに突きつけられ、少々困惑する。「これで俺のサーベル盗んだの二回目だよね..。俺の知ってる事? .。そんなの聞いて、どーするの。第一、俺が情報を持ってそうな戦士に見える?未のメェメェさん」子はメリケンサックを手にはめてそんな事を言う。「二回目?一回目も気付いていたのですね。 ..貴方様が一番、情報を持っている様に見えるからこそ聞いているのです。おやおや、戦うおつもりで?」あと、私は『めいめい』です と、サーベルを持つ手は下ろさず、笑顔崩さずに問い続ける。「なにか、隠している情報は__」すると同じ言葉を聞きすぎて頭がぼやけてきたのか子は「あーあーわかった。言えば良いんだろ。」と、折れた。頬杖をついて、窓の外を眺めながら「まずは床が砕けた件からだ____」   (2019/2/17 21:20:01)

kms未は驚いた。といっても表情は上っ面の笑顔だが。何に驚いたも何も、『和平を申し込んだ子自身が床を砕いた』のだから。「それはとても興味深いですね。それは何故ですか?なにか、都合の悪い事態になってしまったとか...」更に掘り起こそうと未。「ああ、あれはね、あんたの相棒さんが事前に床に札を貼ってたの知ってたから。巧妙な手口だ。全面絨毯の下のコンクリート地面に『爆』って書いてる札しきつめてんだから。あれ、いつでも発動できたなら、最初の最初で決着つけようとしてたってことだよな。」子は隠すことなくぺらぺらと話していく。(しかし、この子、嘘をついている可能性もゼロではない__)にこにこと頷いて会話を続ける様に自然に促す未。「ただ、旧戦士を生き返らせるってのは初耳だった。生存率が50%も下がる事になったからな。特にあの食人鬼__   (2019/2/17 21:20:14)

kms『旧午』が生き返った辺りはもう他人も自分も利用できるモンは惜しみ無く利用してきた__ふぁ、」そのせいで仮眠が必要になったけどね。と、数学の問題集を広げる子。未もその問題集を見て令嬢の事を思い出す。「旧午に暴れられたら面倒二倍だ。だから、まず旧午と相性の悪い戦士の口を封じて、..旧午を止める方法、なんか思い付く?俺は216通り思い付いたけど、その内の203通りが失敗の確率90%以上なんだよね。」ぺらぺらと喋り続ける子。「では、その残りの13通りは成功するのですか?」「うん。その13通りの内の12の作戦は、52%の確率で成功する。」「あと1通りは?」「あと1 通りの考えは、これからの勝率無し。死亡率100%。生存率100%。」「それはつまり?」「一回全員死ぬ事になる。そうしないと、この戦いは終わらないんだよね。」子は数学の問題集とにらめっこしていた。 「難しいよね。」   (2019/2/17 21:20:19)

kms旧戦士はその会議室で会議を始めていた。議席は100越え。その内の一番手前の6席に『寅』『卯』『辰』『巳』『申』『亥』が座っていて、一番前の議長席に『子』が立っている。「はいはーい!みんな!午ちゃんを止める方法思い付いたかなーっ?!」挙手をしながら皆の発言を待つ子。「寅ちゃんから一言ずつどーぞっ!!」指名された寅は困惑しながらも立ち上がり「え、えっとですね...あのっ、午さんはきっと『食べる』か『怪力』の能力持ちですから、物理攻撃..例えば、亥さんや申さんは戦えないと思います..!」でしゃばってごめんなさい!!と言い座る旧寅。そして続いて旧卯が立ち上がり「僕も戦えない気がします。人形は内部に綿が入ってるだけで案外脆いし...」続いて旧辰。「俺は戦えねぇこともねぇが、あいつにはちょっとした因縁持たれちまってるからなぁ。」そして旧巳も「そうそう~!私達怖くて戦えなぁ~い(♥)」それに対し子は「ああ、一族殺害の件ね~。」と納得。「寅の言う通り、あたしは出る幕が無いな。攻撃はできない。うーん..監視ならできるかもな。」   (2019/2/17 21:20:27)

kmsと申。皆が悩む中、亥は閃いた様だ。「皆さん!!わたし、すごいこと閃いちゃいましたっ!」ずばっと席を立ち上がる亥。「ほんとにーっ!?」「ほんとですか..!!」「聞いてみたい..!」「ぁあ?」「なになに~??」「すごいこと?」それぞれを見渡して、たっぷりと時間を使い、亥は言った。 「名付けてっ!監視からの囮で誘導 地面ぱっくり丸焼き冷却保存作戦です!」 「「... .. . . . . . .は?」」 未は未だ、子から情報を根こそぎ奪った訳でなかったが、この戦いの突破方法を幾つか思い付いた。「お話ありがとうございました。もう、良いですよ。サーベルは御返し致します。」と席を立つ未。子も合わせて立ち上がり、「ちょっと、待って」と教室を出ていこうとした未を引き留める。「俺からも質問、良い?」「よろしいですよ。何でございましょう?」笑顔を崩さない未。子は少し間を空けてから口を開いた。   (2019/2/17 21:20:35)

kms「お兄さんはなんでここにいるの」 「....?」微笑んだまま首をかしげる未。「何をしたくて、何を思って、何が欲しくて、ここにいるの?」そんなこと、考えたこともない。「俺は俺自身が何かをする“理由”__ひねくれた言い方で言えば、“言い訳”が欲しくて戦場に出てきた。朝起きるにも飯食うにも学校行くにも歩くにも走るにも帰るにも戦うにも呼吸するのにも生きるのにも死ぬのにも“理由”って言うのがあるわけだ。理由がなくて何かをするって、ないだろ?」わしゃわしゃ頭を掻いて子は続ける。「あんたには、『自分が何をしたいか』が無い様に見えた。他人の命令に従って、自分のこと全部揉み消してる様に見えた。...違うっけ」「..何を、言いたいのですか? 仮にそうだとしましょう。だから何と言うのでしょうか?」にこりと笑むも声は笑っておらず。「お兄さん、よく俺を殺さずにずっと話聞いてたね。ありがとう。話す理由が見つかった。だから、これが最後のお願い。」お兄さんが聞いてくれるか分かんないけど。と呟いて子はこう言った。   (2019/2/17 21:20:45)

kms「そろそろ自分に従いなよ。」 「..我ながら言葉めちゃくちゃだけど、仕方ないね。俺高校生だし」なんて言って子は教室から出ていった。「... . . . . .」考えた事も、考えようともしなかったことを言われた。子の後を追って廊下に出たが、子は恐ろしく逃げ足が早い。既に居なくなっていた。あれがどう言う事を意味するのか。未はこの少し後に知ることになる。未はその後もずっと子に言われた事について心に靄を抱えたままでいたが、とりあえず酉のところへ戻る事にした。神社まで戻り、鳥居をくぐる。回復が済んだ様だ。鳥居が現れてていた。 「ただいま戻りました。酉季さ______」   (2019/2/17 21:21:00)

kms危なかった。危機一髪だ。酉の投げた薙刀が、未の頬をかすった。「酉季様、これはどう言う風の吹き回しでしょう__?」「そんなの、決まっていますわ。“裏切り”にね。」愛想無くそう言い、酉は火、水の札を大量に未の足元に円になるように整列させて貼り付ける。裏切り。未には聞いた事のない言葉だった。侍従し、誠意を込めて他人に仕えてきたその未にとって、裏切りなんて言葉を聞かされたのは初めてだ。未はにこにこ笑顔のまま、心は呆然と、その場に突っ立った。「切り捨てられる前に切り捨てろとは、まさにこう言う事ですわね____貴方にはもう、用などございませんのよ。」そして指で印を結び、「御供養はこのわたくしがして差し上げますわ。だから、ありがたく想って 死んでくださいまし。」大火と濁流が、未を呑み込んだ。(裏切り______?? 他人に仕えすぎたばかりに、他人を信頼していたばかりに、自分がそんな目に遭うとは。)自分に何の関心も、感心も、感情も向けなかった未は、初めてそこで“情けない”と思った。そして初めてそこで“こんな自分のままではいけない” と。『そろそろ自分に従いなよ。』子の言葉が良い引き金となった。   (2019/2/17 21:21:07)

kms“生きたい” と。 その刹那、火と水の柱は吹き飛んで消えた。投げられた薙刀を、思いきり相手に投げ返した。そして案の定相手に致命傷を与え。酉は心底驚いた。(______!?!?)自分に忠誠を誓った人物が、裏切った。裏切ろうとしたら、裏切られた。酉はその疑問を口に出すことはできなかった。口からはただ血がでるばかり。目を白黒させ、仰向けに倒れた。 「申し訳ありません、酉の戦士様__全て私の 仰せのままに。」 [第九戦:終了 酉●-未○]   (2019/2/17 21:21:13)

kms [第十戦:羊牛互、 同じ柵の中の家畜]  さて、残りの戦士はいよいよあと三名となった。『子』、『丑』、『未』。復活している旧戦士も入れると十一名。誰が優勝してもおかしくはないこの展開、最後に笑うのは誰か。 旧戦士は旧亥の言葉にハテナを浮かべた。 「監視からの囮で誘導 地面ぱっくり丸焼き冷却保存作戦です!!」 旧亥は自信たっぷりにそう言い、ドヤ顔で戦士達を見渡す。「いや訳わかんねー」「却下」「ええええ!!却下はないでしょっ!!ちゃんと続きを聞いてくださいよっ!」必死な旧亥をフォローするように旧子も「そ、そうだよ!ネーミングは気にしちゃだめ!!中身を聞こうよ!」と。「ふ、フォローになってないけど...ごほん、改めてですね、説明をさせていただきます!」旧子の司会位置をぶん取り、演説のような形で話を続ける。「この作戦でキーとなるのは、“申さんの監視”に“私と卯さんの囮”、“火力と氷の温度”、まあ全員大事なんですけど、一番大事なのは“重力”。つまり寅さん!!寅さんには死なれてはいけません!!」いきなり指をさされた寅は「えっ!?わたし!?」と、当然のことながら驚いている。「で、その作戦って、何だよ」   (2019/2/17 21:21:34)

kms興味を示したのかにやけ面を浮かべながら質問する旧辰。「はい!まずはこのフィールドの地下__地中ですかね?その地中一面に、辰巳さん達が炎、氷柱etc..をそれぞれ埋め込んでもらいます!!そして中心の最高位置__空ですね!そこに辰さんが申さんを飛んで行かせます!申さんはそこで監視を行ってください!一応、もしもの時の護衛として辰さんも申さんの傍を離れないでくださいね!申さんが空から監視を行っている時に、わたしと卯さん、卯さんのぬいぐるみで囮を作ります!子さんは他の戦士が邪魔しに来たら、それを引き留めてください!!そして囮の私と卯さんが午さんを指定の位置に誘き寄せたら、寅さん!午さんがその位置に足を片方でも触れた瞬間、地面に手を触れて、能力を発動してください!そしたらすぐに自分と私達に能力をかけて空まで浮かせてください!それがこの監視からの囮で誘導 地面ぱっくり丸焼き冷却保存作戦ですっ!!」すごいでしょ!と胸を張る旧亥。「へぇ~!難しいね~!」と、理解したのかしてないのか曖昧な旧巳。「えと..それで、その作戦はいつ実行するのですか?」卯は冷静に話を聞いていて。「ああ!それはですね!______」   (2019/2/17 21:21:41)

kms未は今、初めて人を自分の意思で殺したのかもしれない。自分の心に従って__。気付かせてくれた子や酉には是非お礼を申し上げたいが、酉は死に、子はまた逃亡してしまった。(今まで見ないフリをしていたが故に__子の戦士様に、痛い所を突かれてしまった)白い布巾で薙刀についた色んな戦士の血液を綺麗に拭い取り、それを自分の意思で自分の武器にした。そして酉の持つ旧酉のぬいぐるみ、旧巳、戌のぬいぐるみ、旧酉、旧戌の心臓を持ち出し、神社を離れた。   (2019/2/17 21:21:48)

kmsその頃子は交差点の中心部に立っていた。中心部の地面に、先程は無かった赤いバッテン印が印されている。「暗号..?血で書かれてる..」(おそらく、亥の血。)そこで倒れていた亥の死体__旧午に貪られた後の残骸を見るに、亥の血で書かれたものと分かる。(じゃあ、ここに戦士が集まる可能性も0%じゃないな____)そんな事を考えながら答えにたどり着いたケースを予測していると。また新しく展開が予測された。(自動的に更新するってのが__頭痛がするぜ。 なになに.。後ろからの奇襲or虚空からの敵出現率79.2%..少数が第一位までしか出ないのは、珍しいな。そんなに確率が定まってるのか)子はその場で両手を広げてくるくる回転した。手には武器を持っている。するとサーベルに金属がかする音がした。(やっぱ居たか。__丑)   (2019/2/17 21:21:55)

kms「ハァ、一撃で殺そうと思ったのに、察しが良いですね。生かしたいくらいに殺したい。『丑』の戦士__事を探って殺す 牛地者。牛に地面の地、勇者の者で牛地者。よろしくはあえてしないけどな。」 その鉄の何かの影から、情緒と口調が不安定な、丑の戦士が現れた。   (2019/2/17 21:22:00)

kms旧辰は今現在、旧申を抱えて飛行中だ。(弟と一緒に行動させてくれねぇあたり、まだ信頼薄いな俺。_てか申もよくこの案承諾したな。..もしかしたら死ぬかもしれねぇのに )弟への会いたさについつい高く飛びすぎた。申は怖がって暴れないだろうか。そんな事を考え無意識に「おい、大丈夫か」と、ずっとしゃべらない申に問いかける。(ここで吐かれても困るしな__)それに申は必死に首を縦にふる。大丈夫です、と。(なんだこいつ__一言も声出さねぇw)なんとなくこの空気に違和感を感じるも「そうか」とだけ言ってそのまま地上を見降ろした。   (2019/2/17 21:22:07)

kms一方旧申は、心臓が鳴りすぎて混乱していた。(え______え、やっぱ抱えてもらうだけでも心臓ばくばくだ...! ..しかもなんでこんな抱え方なんだよ...っ! まずいまずい、心臓の音がバレない様にしなきゃ) 彼_旧辰はその剛翼が成長・発達しているため上空1000m以上を飛行する場合、人をおぶって飛行するのは不可能なのだ。だから弟であれ他の男であれレディーであれお婆ちゃんであれ子供であれクソジジイであれ、“お姫様抱っこ”をしなければならないのだ。彼自身もそれをやりはじめた当初は困惑したものの、今は慣れたせいか、八百屋の野菜をひったくる様な安易さで人をお姫様抱っこする。旧申はまずそれに驚き、上空で二人きりと言う事に二度驚いた。しかし今は戦争に巻き込まれた途中。首をぶんぶん振って目を覚ます。そして地上を見降ろしたそこには   (2019/2/17 21:22:15)

kmsその地上には、囮を追い掛けている旧午と遭遇しかけている未の姿が。(__! )他の旧戦士はその辺りには運悪く居ない。卯のぬいぐるみが歩いているが速度では旧午と未の接触を避けられない。使い物にはならない。そうなると残る選択肢は一つだ。「おい申、」「な..何?」 「今から地上に落下する。 ..お前、着地はできんのかよ ?」 旧巳は旧子と交差点の印の場所に向かっていた。(お兄ちゃんと一緒に行動させてくれないってことは、信頼されてないってことかなぁ~。)すると旧子が「あ、巳くん!あそこ!」と、できる限りの小声で言った。「あそこに誰か居るよ!」   (2019/2/17 21:22:22)

kms旧子と旧巳が見た先には、子と丑が居た。(あそこは午ちゃんの墓場なのに~!!)とりあえず、と言うことで、旧巳は攻防し合っている子と丑の間を無理矢理、氷の壁で塞いだ。「子ちゃん、いける~?w」「うん!」深呼吸すると旧子は 「『子』の戦士__遊んで殺す 嶺瑞だよっ!!」 と、両者に聞こえる程度の声を張り上げる。その声は氷の壁にぶつかって、より反響し、更に響かせる。(これでおっけー!)「『鼠の手玉』__ 」 上空から戦士の位置を確認した旧辰は、「弟と子のガキんちょがやってくれてるぜ」と、嬉しそうににたにた笑う。「すごいな、ほんと...」それを見た旧申も、関心してそんな事を漏らし、「っし、あっちは弟達に任せた。__俺ら午と未んとこに行くぜ_____と、.......! 」下降しかけたのだが、彼は空の下部にいるとある戦士を見て目を丸くした。「..おお、ラッキーだw」   (2019/2/17 21:22:31)

kms旧酉は先程未に復活させてもらい、さらに事情を聴かせて貰い、さらに単独行動を取った。 そして今、空中にて 地上の戦士を見降ろしていた。「大変、複雑な内容でございますのね、今回の十二界戦。」(恐らく、“上”には_____)上を見上げる。上にはある人が居た。ここからだと黒い塊が浮いてる様にしか見えないが、やはり生きていた。(この十二界戦、一体どうなってしまうのかしら。)そんな事を考えていると、横に風を押し潰す勢いで降りてくる者がいた。 「どうもwちょっとお話でも如何でございましょー?w」 「よろしくてよ。ただし、殺しを企てた場合、わたくしは貴方様をメッタ撃ちにさせていただきますわ。」二丁拳銃の先を、相手の額に突きつける。「おいおい、そんなことする訳ねぇだろ? 俺は今両手に荷物抱えてんだから」手に抱え込んだその女性を見て   (2019/2/17 21:22:38)

kms「『酉』の戦士__さえずって殺す 鳥沢、ですわ。」 「『辰』の戦士__見降ろして殺す 辰巳兄弟・兄」 「『申』のお荷物__じゃなかった、『申』の戦士__嘲笑うように殺す 佐々留」 烏龍茶組が揃った(「ふぅん、成る程、そう謂う事でしたか承知致しました。わたくしも御協力させていただきますわ。」酉はあっさりと納得し、自ら協調を申し込んできた。「..へ、意外(とチョロい)なw」「なんと?」「いや、何でもw」「とりあえず、あの未をカニバのねーちゃんに会わせないよーにしろってことだ。__俺らは先に失礼するぜw」と、旧辰は旧申を空中で離し、急降下していった。「あら、もうお行きになるのね。いってらっしゃいませ。」そう言い、酉は(復活させていただいた御恩を返さなければいけないわね__どうしましょうかしら。)と、ゆっくりと地上に降りていく。(   (2019/2/17 21:22:53)

kmsその数分前。そこを歩いていた未は足を止め、空を見上げる。(空中に何か黒いものが浮いている__戦士、ですか。)その戦士への対処の仕方を練ろうと、 その戦士の正体を暴こうと、目を細め、じーっとその黒い物体を見つめていた。その黒い物体は 気のせいだろうか。段々大きくなる気がした。(隕石__?しかし辰の戦士様の死体は確認済み__) 実際に、それは段々未に近付いていた   (2019/2/17 21:23:02)

kmsそしてその黒い物体は段々と赤く塗り変わった。炎が燃え盛る様に。そしてそのとてつもなく熱く、とてつもなく異質なその赤い人間が着地すると同時に未の左腕はぼたぼたとマグマ化して地面に垂れていった。(___!?)その一瞬、痛みが感じられないほどに驚いた。でも痛みは感じられなかった。腕がなくなったのが一瞬すぎたのだ。「『辰』の戦士__お前からとったら旧戦士か。見降ろして殺す 辰巳兄。  ちょーっとこっから先は通らねー方が、身の為だぜ?w」にこにこと フレンドリーに笑いかけてくる辰。「..その言葉には頷けませんね。私はどうしても、ここを通りたいのです。」こちらも愛想良く言って。「いやぁー、本当に通らねー方がいーんだけどなーぁ」それでもしつこく引き留める旧辰を、未は敵と認定した。「了解致しました。貴方様を今直ぐ挽き肉にして差し上げます。『未』の戦士__敬って殺す 迷命。」にこ、と笑み、薙刀の先を旧辰に向け構える。 未は優しく言った。 「我が儘はいけませんよ、お兄さん。」   (2019/2/17 21:23:07)

kms旧子は旧巳と共に、子と丑の戦士を違う場所に散らさせた。(こんな所で私の能力が役立つなんて!)旧子はわくわくうきうきしとした表情で旧巳と『アナ雪ごっこ』をして楽しんでいた。「あ、そう言えばアナ..じゃなかったw 子ちゃん~、さっき、お兄ちゃんが地上に降りてるのが見えたけど、トラブルでも起きたのかなぁ~」兄の安否が心配な旧巳に旧子は言った。「大丈夫だよ、エルサ...へびくん!『負けそうになったら逃げて』って、ドラゴンくんの脳に命令を送ったからねっ!」 旧午はその四つ角近くを歩いていた。今、一瞬 温風が吹くのを感じた。いや、さっきから地面が冷たかったり熱かったりするが。人間の血、肉の匂い。旧午は囮の居る方向とは反対の方向へ走っていった。   (2019/2/17 21:23:18)

kmsその反対の方向には、旧辰に薙刀を向けて戦闘体勢の未がいた。旧午との距離およそ600m。このままの時間が続けば、未と自分諸とも死亡確定だ。旧辰は常に回している脳をさらにフル加速でフル回転させ、突破口を編み出そうとしていた。 未は薙刀を構え(腕が片方ない上に薙刀が武器である故少しバランスが悪いですが、なんとかなりましょう。とりあえず、今の攻撃は 超高温で瞬殺する程度の火力があるというアピールでしょうか。)「貴方様からどうぞ ?」余裕そうに告げ。「え?wいいの?wじゃあ遠慮なく____」旧辰が攻撃を仕掛けようとした瞬間、旧辰の少し離れた背後から「おー!そこにいるのはっ!赤いおにーさん!!」元気な声が。「__、」旧辰はその声を聞くなり 未に向かって翔び出し、未をそのまま突進する勢いで担いで空へ逃亡した。その際、突進された衝撃で未は薙刀を手離し、武器がゼロの状態になってしまった。どうしようか。このまま技をかけて旧辰の間接を云わして殺ろうか。未は、答えを出す前に、空からおっことされた。ぐらりとゆがむ視界。   ゆっくりと降り立ったその学校のグラウンドには、未よりも先にそこに居たらしい、   (2019/2/17 21:23:25)

kms「『丑』の戦士__事を探って殺す 牛地者」 「『未』の戦士__敬って殺す 迷命」 . 子はその頃、学校の校舎に逆戻りしていた。しっかりと席に着席して、爆睡していた。そしてグラウンドから聞こえた騒音で目を覚ます。(ここは..校舎。旧戦士に利用されたのか、してやられた。 __金属音? 丑がグラウンドに居る...)廊下の窓から外を見ると、丑と未が対峙していた。どうやら未は武器を持っていないらしい。武器を持つための腕も、片方失っている。(普通、腕があんなに綺麗になくなるって、ないよな...特殊攻撃でも受けたか。..しかし、残るのが俺と丑と未か。..勝ち目がないな。..旧戦士を利用するか? ここで使えそうなのは旧戌と旧未... .. . . 今は未が心臓を持ってるんだな。 どうするか____)   (2019/2/17 21:23:35)

kms「ハァ..ここに子が居る可能性があると見て、牛車を走らせてきたつもりでしたが.....子と遭遇する前に あなたと対峙するとは。..あなたにとっては 、些か運が悪かったですね、」と、丑は牛車から降り、武器を持たない未に向かって情けにも似た言葉をかける。「情けのおつもりでしょうか。お気遣い感謝致します」、と未。「些か運が悪かったのは、 御互い様 、と言う訳ですが。私も子の戦士様を早々に片付けたいと考えておりました故..。邪魔をする者は、子の戦士様よりも早々に片付けたいものです」そう言って、未は燕尾服の懐に手を入れ、旧辰から盗んでおいたアイスピックの様な刃物を取り出した。(やはり遠距離持ちのあの方、大振りな物は持っていないのですね____しかし、武器を恵んでくださった事は感謝致します。)「あら、武器をお持ちでしたか..。..隠し持つなんて、卑怯ですね...?」丑はそう言い、また牛車に乗って、姿を消した。「隠し持つとは、人聞きが悪いですね。貴方様こそ、その牛車に御自身を隠してらっしゃるじゃないですか?」なんて反論をして、丑の牛車の仕組みを徹底解析するために、思考をフル回転させる。   (2019/2/17 21:24:45)

kms(辰の戦士様の死体付近に鉄の残骸が転がっていた事を見ると、耐久度は然程高くはないみたいですね____そして、遠距離持ちを地上に引きずり下ろす。何かのトリックで相手を混乱させ、地上に確認させたとか__)そんな時、地面が大きく揺れた。 「『子』の戦士__故に殺す 祢桷。..。そろそろ危ないよ。早く、逃げないと」 校門の柵に子の戦士が跨がっていた。   (2019/2/17 21:25:10)

2019年02月17日 21時09分 ~ 2019年02月17日 21時25分 の過去ログ
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